冬は恋人を作りやすい?寒くなると人肌恋しくなる科学的な理由と、孤独感を解消する方法

この記事を書いた人
Josa

フィリピン生まれ日本育ちのミレニアル女子。 事務員時代にマーケティングを学び、その魅力にハマって取り組んだ結果業績が向上。営業事務からEC部主任へ抜擢される。現在はフリーランスライターとして活動中。 好きなものは心理学とインスタ映え。

朝晩が冷え、そのうち昼間も寒い季節になってくると、人肌恋しくなりませんか?恋人がいる人はこれから待ち受ける一大イベントに心躍りますが、独り身の人は…。

そこで今回は、科学的な観点から人肌恋しくなる理由を解説します。合わせて独り身には寂しい季節の乗り越え方もご紹介するので、この冬に備えておきましょう!

孤独感と体感温度の実験

なぜ冬には寂しくなる…?その理由を見ていく前に、とある実験をご紹介します。

トロント大学の研究チームでは、人の孤独感と実際に感じる体感温度に関する実験が行われました。

男女65名を集め、1人ずつ同じ気温の部屋に入ってもらいます。

参加者の半分には孤独を感じたり、失恋したときのことを思い出してもらい、もう半分には恋人と一緒にいたり、告白が成功したときのことを思い出してもらいました。

その後「この部屋の温度は何度くらいだと思いますか?」と質問。その結果…

孤独を感じたグループ:平均21.44度

恋人との思い出のグループ:平均24.02度

何を思い出したかによって、自分の体感温度が約3度も変わったのです!

参考文献:Zhong, C. B., & Leonardelli, G. J. (2008). Cold and lonely: Does social exclusion literally feel cold?

冬には人肌恋しくなる理由とは?

トロント大学の実験により、「寂しいときは寒くなる」ということは気のせいではないことがわかりました。

それでは、なぜ冬になると私たちは人肌恋しくなるのか?その理由を具体的に、そして科学的に見ていきましょう。

本能的に誰かといたくなる

人間は寒さを感じると、自分の体温を上げようとして本能的に誰かと身を寄せ合いたくなります。人は肌と肌が触れ合っているときが一番体温が上がりやすいですからね。

また、秋冬は夜が長くなり、外が暗い時間が増えます。人間は周りが暗いと不安を感じるため、誰かと一緒に過ごして不安を和らげようとするのです。

人は太古の昔から集団で生活してきたため、基本的にひとりでは生きていけません。DNAにその本能が組み込まれているのですから、寒くて暗い冬は誰かと一緒にいたいと思うのは自然なことでしょう。

カップル向けイベントが多い

独り身だと辛いイベントといえば、クリスマスやバレンタイン。どうしてこう、冬にばかりカップル向けのイベントが集中しているのでしょうか?

恋人のいる人はこのイベントがやってくることにワクワクしながら過ごし、世間もイルミネーションやチョコレートでその雰囲気を盛り上げていきます。

そんなカップルや世間の様子を見ていると、ふと自分が独り身であること、つまりそんなイベントを一緒に過ごせる相手がいないことを思い出し、寂しくなってしまうのです。

そもそもの原因は幼少期にあり

人が「1人は寂しい、寒い」と感じる原因は、遡ってみれば幼少期にあります。

子供の頃はいつでも親が近くにいて、抱っこやハグ、キスなどをすることで暖かさを感じていました。肌と肌がくっつくことで自分の体温が上がるという経験もしています。

逆に親が離れてしまうと、急に肌寒さや寂しさを感じてしまう。実際に体温が下がる、ひんやりするという経験もしています。

大切な人と密着することで、脳から幸せホルモンと言われる「オキシトシン」を分泌します。オキシトシンは血圧の上昇を抑え、呼吸を深くし、体の緊張を解いてリラックス状態にしてくれるのです。

抱きしめられた経験があれば、脳はこのときに感じた安心感を覚えています。

そうした幼少期の記憶から、

誰かと一緒にいる=暖かい

ひとりぼっち=寒い

という感覚が身につくのです。

また、そこから逆に転換して「寒い冬=ひとりぼっちはよけいに寒くて寂しい」という感覚にもなります。

このように冬になって寒さを感じることで、幼少期に感じたぬくもりを欲するようになる(オキシトシンを必要とする)ため、人肌恋しくなるんですね。

 

人肌恋しい季節の乗り越え方

「冬に人肌恋しくなる理由はわかったけど、じゃあどうしろってんだよ…!」…そんな声が聞こえてきそうです。

ただ、人肌恋しくなる理由が科学的にわかったのなら、その対処法もあります。

物質的に暖かくする

人は寒さを感じると孤独を連想してしまいます。それなら、なるべく寒さを感じないように、物質的に暖かくしてしまえばOK。短絡的な発想だと思いがちですが、それが意外にも効果があるのです。

もこもこしたアウターを着たり、コタツに入ってぬくぬく過ごしたりしているうちに、人恋しさも「まぁいいか」と思えるようになってきます。また、お気に入りの抱き枕や毛布をギュッと抱きしめることでもオキシトシンが分泌されますよ。

友達や家族と過ごす時間を増やす

「人肌恋しい」という欲求は、実は恋人でなくても満たせます。孤独感=寂しい、寒いという感情があるのなら、友達や家族と過ごすことで孤独を感じにくくすれば良いのです。

友達や家族では実際にくっつけるような相手はいないかもしれませんが、それでも心を満たしてくれるもの。ここではリアルで会って会話したり、遊んだりすることがポイントです。

人との関わりを積極的に持つことで「自分は1人じゃない」と感じることができれば、人肌恋しさも気にならなくなります。

ペットを飼う

友達と遊んだり、知り合いでワイワイ騒いだりするのが苦手、または家族で集まる機会もないという人は、ペットを飼うのも有効。ペットであれば抱きしめる・撫でるといったスキンシップもできます。また、自分の愛情を注ぐ対象にもなり、生活にハリが出てくるでしょう。

伴侶を失った老人はよくペットを飼い始めますが、会話やスキンシップをすることで孤独感・不安感を解消したり、ペットの姿に癒されてオキシトシンが分泌されるからなのだそう。

人生の相棒として、ペットを迎え入れてみるのはいかがでしょうか?

積極的に恋人を探しに行く

恋人がいないからこそ寂しいのであって、簡単に恋人ができれば苦労しませんよね。それならば、いつもより積極的に恋人を探しに行くのはいかがでしょうか?

合コンやお見合いパーティーに足を運んだり、とりあえず人がたくさんいそうな場所に行ってみる。待っているだけでは人肌恋しいという欲求は満たされないため、自分から行動するのが大切です。行動するだけでも人肌恋しさを忘れることができますよ。

また、夏は開放的になり「遊びの恋」を求める人が多いのに対し、冬は「本気の恋」を求める人が激増します。冬こそ、結婚までを視野にいれた恋人を探す大チャンスなのです!

感情を受け入れて行動すること

人は幼少期の経験から、無意識のうちに「孤独=寒い」と連想してしまいます。また、本能的にも身を寄せて温めあったり、不安を解消したりしたくなるもの。そのため、「人肌恋しい」という感情はごく自然なものです。

ただし、孤独感を持ったまま何もせずにいると欲求不満になり、ストレスの原因にも。まずは自分の感情を受け入れて、「人と一緒にいたい」という欲求を満たすため、何か行動を起こしてみてくださいね。

 

P.S.

もう一度言いますが、冬は恋人を作りやすい季節ですよ!